初夏の尾瀬に山野草を求めて

コース:大清水~三平峠~尾瀬沼~白砂峠~尾瀬ヶ原~山の鼻~鳩待峠(総歩行距離 約45km)

去年の秋以来の尾瀬遠征です。いつものようにマイカーでの移動です。今回は高速料金千円制度を初めて利用させてもらいます。沼田ICまで「3100円」でした。通常料金の7分の1です。実に有り難いですが,この制度の矛盾点も気になっている私としては少々複雑な心境ではあります。

 

今回の遠征は,「一度はミズバショウの時季の尾瀬を見ておいた方が良い」という岳父の助言がきっかけで実現しました。人出が苦手な私たちはどこへ行くにしても可能な限り人の少ない時と場所を選びますので,尾瀬のミズバショウは縁がないものと諦めていました。しかし,一度は見てみたいという思いはありましたので,岳父の助言に素直に従うことにしました。

 

そして少しでも人の少ない時にと考え,尾瀬のミズバショウの定番ポイントの「下の大堀」ではなく,山の鼻のミズバショウに焦点を合わせました。この計画に大いなる助言を下さったのはいつものことながら『尾瀬の写真』の中内さんです。事前に例年の開花時季にある程度合わせて計画し,雪が少ないという情報もあり,場合によってはスケジュールを早めることも視野に入れました。

 

実際は,柔軟に計画したつもりなのですが,出発段階で山の鼻のミズバショウのピークには間に合わないかも知れないというような状況になりました。私たちの想定の範囲内を超えていました。相手は自然ですから,特定の花を狙う以上は仕方ないことです。

 

”一期一会”の精神で出会った花を愛でることにしょう,と家内と車中で話しながら尾瀬に向かいます。

 

7日(日曜日)は移動日です。

 

早朝の5時に出発して午後の4時半に沼田ICに着きました。片道約930kmの長距離ドライブです。「望郷の湯」という立ち寄り温泉で汗を流し夕食も済ませます。この後,予約を入れていたいつもの仮眠施設に移動します。(素泊まり3000円ということもありお気に入りだったのですが,許し難いトラブルがあったのでもう2度と利用することはないでしょう)

◎今回の撮影機材について:

レポート用画像のほとんどはコンパクトデジカメのPanasonic<Lumix LX3>を使っています。このカメラは,開放値がF2.0と明るいところ,そして広角側が35mm換算で24mm相当なのが気に入って使用しています。モニターが可変式であれば言うことないのですが。

一部は作品作り用のニコンのデジタル一眼<D300>を使用しました。これに,ニコン純正の接写レンズ<AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED>とタムロンのズームレンズ<SP AF17-50mm F/2.8>の組み合わせです。


第1日目:6月8日(月曜日)  今日のコース:大清水~尾瀬沼


レポート画像01(01)大清水入山口

標高1190m。

午前6時50分,出発。

このルートは乗り合いタクシーはないので,駐車場からここまではタクシーのメーター料金で走ってもらいます。

2千数百円だったと思います。

 

ここからは砂利道の林道が「一ノ瀬休憩所」まで続きます。このルートを上下のどちらに使おうともこの砂利道がどうしても好きになれません。山歩きが好きな人で林道歩きが好きな人はいないのではないでしょうか。

そんなことをタクシーの運転手さんに話すと,何年か前に一ノ瀬休憩所まで電気自動車を走らせることを検討したが,当時の電気自動車の性能が適していなくてお流れになったままだと教えられました。

 


レポート画像02(02)林道沿いの花

面白くもない砂利道を黙々と歩いているご褒美でしょうか,こんな花が出迎えてくれました。

山野草好きには林道歩きの多少の慰めとなるかも知れませんね。

 


レポート画像03(03)ラショウモンカズラ

この花名の由来は雑学としては面白いので,興味のある人は調べてみる価値はあると思います。

 


レポート画像04(04)青空が…

先ほどまで曇り空だったのですが,いつの間にか青空が広がってきました。やった―

良いことは日頃の行いのお陰ということにしておきましょう。

 


レポート画像05(05)一ノ瀬休憩所

7時45分,到着。

公衆トイレがあります。水場という記載も地図にはありますが,ここで水を確保したことがなく具体的にどこに水場があるのかはいまだ分かりません。

 


レポート画像06(06)登山口

8時00分。

一ノ瀬休憩所からすぐの所にある三平橋を渡って左にこの登山口があります。

カウンターが備えられており,ここを通過するとはれて尾瀬の入山者の一員になれます。

去年はあった「熊出没注意」の立て札が今回はありません。結構なことです。

 


レポート画像07(07)ニョイスミレ

日本中に分布する代表的な白いスミレです。どこにでも自生しているので有り難みはありませんが,よくよく見てみると美しい立ち姿をしています。”凜”とした感じがあります。

 

 


レポート画像08(08)冬路沢(ふゆみちさわ)

新緑の中を流れる川,趣があります。先ほどまでの砂利道を歩くのとはまったく気分が違います。

 


レポート画像09(09)稚児百合(チゴユリ)

石鎚山系にも自生する私のお気に入りのユリ科の花です。

オオチゴユリというのもあるらしいのですが,これがそうなのでしょうか。

 


レポート画像10(10)ムラサキヤシオ

毎回気になる小さな滝ですが,今回はムラサキヤシオと組み合わせてみました。

 


レポート画像11 (11)ニリンソウ

写真が小さくて分かりにくいと思いますが,ニリンソウ(たぶん,サンリンソウではない)が群生しています。

 


レポート画像12(12)岩清水

8時28分。ここで大休止です。

冬路沢にかかる橋を渡って石畳と木道を歩きます。2つ目の休憩ベンチが,水場となっている石清水があるところです。カウンターのある入山口から概ね30分と目安をつけておくとよいでしょう。

このルートの最大の利点はこの水場にあるかも知れません。重たい水を持たなくても済むからです。

ここで水分補給して,三平峠での休憩時の水とコーヒー用に500mmのペットボトル1本だけ水を補給します。

 


レポート画像13(13)ベンチのあるミニ広場

初めてこのルートを歩いたときは下山に使い,休憩ベンチがあるのでここが休憩地点だと勘違いをして大休止しました。

しかし,

この広場の直下に上記の岩清水があるのです。せっかくなら水場で休憩したいものです。そのことを立て札か何かで下山の登山者に分かるようにして欲しいなと思います。

さて,

奥に見えている木の階段から「十二曲り」という急登が始まり,三平見晴まで標高をぐんぐん稼ぎます。

 


レポート画像14(14)ムラサキヤシオ

最初はミツバツツジかと思いましたが,歩いている内に記憶がよみがえり,四国には自生しないムラサキヤシオだと気がつきました。

色が濃いですね。ネットで以前に見たことがあるムラサキヤシオとは色の濃さが違います。濃い赤紫と言って良いでしょうね。

 


レポート画像15(15)新緑の中の登山道

ムラサキヤシオに彩られた風薫る新緑の中を気持ちよく歩きます。気持ちの良さに登りの苦しさをあまり感じません。

 


レポート画像16(16)三平見晴

ここまで標高を上げて初めて展望が開けます。三平峠超えルートの見晴らしの良い場所というところから付いた地名でしょうね。

 


レポート画像17(17)オオカメノキ(ムシカリ)

石鎚山系で見るオオカメノキの花は厳しい気象条件のためか,純白の花が傷みで茶色になっている箇所があるのが普通です。

しかし,尾瀬で見るオオカメノキはどこで見ても実に美しい純白の花でした。旬だったこともあるのでしょうが。

 


レポート画像18(18)針葉樹林帯

個人的には針葉樹林帯は好きではありませんが,時期的にそこそこ山野草が見られたのはよかったです。

カタバミの類,エンレイソウ,タケシマラン,ユキザサの蕾,ゴゼンタチバナの葉などを歩きながら確認できました。

 


レポート画像19(19)三平峠

午前9時10分,到着。

ある地図では標高は1757mとなっていますが,ここにある道標には1762mと書いています。どちらが正しいのでしょうね。

ここまで来ると三平下までは15分ほどの距離です。ゆっくりと休憩することにします。

この辺りにサンカヨウが咲くと聞いているのですが,どこにも見当たりません。

 


レポート画像20(20)三平峠

到着時にはだれも登山者はいませんでしたが,すぐに登りのグループの人,下りのグループの人たちで賑わいました。

ここでこんなに多くの人たちと出会ったのは初めてです。

オバチャマの一行が,三平峠から「林家三平」を連想して大笑いしています。バテている時にはあり得ないテンションの高さです。元気で何よりです。(^.^)

 

20分の休憩後,9時30分に出発。

 

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