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『晩秋の尾瀬』 遠征レポート 2008年10月14日~17日 No.1/9

コース:大清水~三平峠~尾瀬沼~白砂峠~見晴~尾瀬ヶ原~山ノ鼻~鳩待峠

晩秋の尾瀬散策

今年初めての待ちに待った尾瀬です。

6月の第1週に石鎚山系で捻挫をしてしまいました。あまりの痛さに今までに経験した捻挫とは怪我の程度が違うことは明白でした。街中なら歩くのを止めてタクシーでも呼びますが,山の中,それも頂上近くにいましたので長時間の下山を余儀なくされました。それが怪我の状態をいっそう悪化させたように思います。

それ以来リハビリを重ね日常生活においてようやく痛みが無くなったのは9月の中旬になってのことでした。低山で様子を見ながら足を慣らし,紅葉の石鎚山に2回登って尾瀬遠征に備えました。今回の尾瀬遠征だけを楽しみに山に出かけられない日々を悶々と過ごしましたが,完治はしていないもののどうにかぎりぎり間にあいました。

今回のコースは去年と同じく,尾瀬沼と尾瀬ケ原の両方を楽しむ尾瀬散策の定番贅沢コースです。私たちの「尾瀬デビュー」では,鳩待峠から入山し大清水に抜けましたが,今回も去年と同様に逆に歩きます。大清水から尾瀬沼に入って,尾瀬ヶ原,そして鳩待峠に抜けます。1つ去年と異なるのは,東電尾瀬橋の開通により今まで一度も散策する機会がなかった「ヨッピ橋~赤田代分岐」間を散策できることです。

この遠征には昨年7月が尾瀬デビューだったエリちゃんも同行する予定でした。彼女は去年も秋の遠征には体調不良で参加できませんでしたが,今年は2週間前に肋骨にヒビが入って参加できませんでした。晩秋の尾瀬を見せたかったのですが仕方ありません。家内と二人でいざ出発です。


今回で5回目の尾瀬ですが,遠征の度に出発時間を含めた「行き方」に工夫をしています。

今回は移動日の前日が日曜日なので早起きをし夕方から寝てしっかり睡眠をとることできるという理由で「真夜中過ぎの出発」に決めました。戸倉で去年の秋にも利用した仮眠施設を今回も利用する予定です。入山が鳩待峠からであれば移動日に山の鼻くらいまでなら行き着くことは可能だと思いますが,今回は大清水からなのでその日の入山は時間的にも体力的にも無理であり仮眠施設で十分に睡眠を取ることにします。

特に今回は尾瀬ヶ原での初日が“満月”なので夜半の撮影も視野に入れており,そのためには睡眠不足をできる限り避けたいと思っています。

したがって,移動日は戸倉に着けばよいだけですから時間的には余裕があります。途中で睡魔に襲われたらどこかのSAで仮眠をとるつもりで出発します。

自宅近くのICから沼田ICまで高速道路を一度も下りることなく走れるのは有り難いことですが,それでも高速道路だけで休憩時間を含めると13時間の運転になります。まさしく尾瀬は遥かなる場所なのです。


撮 影 機 材

今回は捻挫が完治していないためにザックを軽くする必要があり,デジタル機材だけを持って行くことにしました。

◎一眼レフカメラ:Nikon D300

 ■NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR ■AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

今年の春にニコンユーザーになりました。元々ペンタックスを使っていましたが,近い将来にフルサイズの一眼を使いたいのとボディのつくりの信頼性のためにニコンで本格的にデジタル機材を構築しようと考えてのことです。

広角系標準ズームレンズは35mm換算で広角側が24mm,望遠側が130mm相当と焦点域が使用頻度の高い範囲に収まっていますので---利便性とレンズ性能とのバランスという視点からは---私の使用条件にピッタリのレンズです。

マイクロ(マクロ)レンズは霜の着いた植物を撮影するためだけに持参します。

◎コンパクトデジカメ:Panasonic DMC-LX3

尾瀬遠征の2週間前に初めてコンパクトデジタルカメラを購入しました。

貰い物のコンデジ経験はありますが,使う気にならずほとんど使ったことがありませんでした。しかし,一眼レフのデジタルだけだとメディアの容量を消費します。日帰り山行で山野草の多い時期だと≪8GB≫でも足りないくらいですで,必ず予備が必要です。まして,遠征となると何ギガ必要になるのだろうかと不安になります。

そこで,≪8GB≫の高級メディア2枚分くらいで買えるコンデジを購入しようと探しているところに下記の製品が発売になりました。

これにより,レポート作成用などメモ的撮影はコンデジで,作品制作用は一眼でという棲み分けが可能になりました。メディアの倹約になるだけでなく,メモ写真と作品写真が混在していた時よりも撮影後の写真の整理が確実に楽になります。

■製品に関して:
他にも以前から目をつけていたコンデジがあったのですが,高価すぎたりスペックに物足りない部分があったりで購入には至りませんでした。今回この製品を購入したのは主に次のようなスペックに惹かれたからです。

■開放絞り値F2.0の明るさ(望遠側でもF2.8を確保)
 ※この明るさは他にはなかなか見られないスペックです。これに一番惹かれました。
■広角24mm(35mm判換算)からの光学2.5倍ズームレンズを採用
 ※広角側24mm前後は私の場合必須条件です。しかも,ライカのレンズです。
■撮像素子:1/1.63型CCD (総画素数 1130万画素)
 ※他の多くのコンデジよりは背景がボケてくれます。
■有効画素数:1010万画素
 ※無駄な画素数競争をしないで抑えている点を高く評価しました。
■液晶モニター:3:2アスペクト 3.0型TFT液晶(46.0万ドット)
 ※一眼レフタイプのアスペクト比が選択できるので大いに満足です。
■記録媒体:内蔵メモリー(約50MB)、SD/SDHCカード、MMC(静止画のみ対応)
 ※眠っている「SD/SDHCカード」が有効利用できりのでラッキーでした。
第1日目:10月14日 火曜日

(1)大清水入山口

※標高1190m

ここまではタクシーで来ましたが,鳩待峠とは異なり“乗合”ではなく“メーター”での料金になります。

6時55分,出発です。

午後からは雨も覚悟しないといけない天気予報だったので早い出発にしました。

補足:
仮眠施設では朝の食事はできませんので,戸倉のコンビニでオニギリとミニカップうどんで朝食を済ませました。普段はコンビニを使うことはありませんが,こういう時は便利です。

この大清水にも2軒の小屋がありまだ営業をしているはずですが,この時間帯はまだ営業は始まっていません。季節により営業時間帯が異なるようなので,ここでの食事を考える人は事前に問い合わせをした方がよいでしょう。


(2)道標

上のゲートをくぐって直ぐのところが分岐になっておりこの道標があります。左の砂利道の林道を歩きます。右ルートは歩いたことはありませんが遊歩道とのことです。

道標には「尾瀬沼畔 6.3km」と書いてあります。

ガイドブックには三平下まで約6.5kmとあり,さらにそこから東岸まで約1.5kmあります。それが本日のコースです。

 

(3)林道

何の面白みもない単調な砂利道が一ノ瀬休憩所まで続きます。

私は登山コースに林道が入っているのがとても嫌です。楽しいと感じません。せめて紅葉が綺麗であれば…。

この林道は別名を沼田街道と称されます。高度経済成長期に沼山峠まで続く予定で工事が行われていた道でしたが,自然破壊の危機感を覚えた当時の長蔵小屋の主人,平野長靖氏の陳情を受けて,環境庁初代長官大石氏が工事中止の英断を下し,その後日本の自然保護運動発祥の道として知られることになりました。


(4)一ノ瀬休憩所

※標高1418m

7時50分,到着。

画像データをみるとここで15分も休憩しています。(^^ゞ

この休憩所もまだ営業していますが,この時間はまだ人の気配がありません。

 

(5)紅葉

休憩所横の紅葉がこのルート上では一番綺麗でした。

 

(6)入山口

8時07分。

一ノ瀬休憩所からすぐの所に片品川にかかるコンクリートの橋があります。それを渡って左に登山道の入り口があります。

これからが本当の山歩きです。

 

(7)紅1点

沢沿いの道の対岸に紅葉した小さな木が目立っています。

 

(8)無名滝

ちょっと気になる風景で,毎回ここで写真を撮っています。

 

 

(9)冬路沢にかかる橋

ここからは沢の右岸を登り,所々で現れる階段状の木道で高度をかせぎながら三平見晴,そして峠を目指します。

 

(10)休憩ベンチ

最初のベンチです。数分で水場になっている次のベンチがありますので,我々はここは素通りです。

落ち葉が晩秋の雰囲気を醸し出してくれています。

 

 

(11)2番目の休憩ベンチ

8時33分。

ここは2番目のベンチで,左奥に水場が見えています。

 

(12)岩清水

この清水は枯れることがないと聞いていますので,夏場でも安心して水場として計算できますね。

ここで尾瀬沼までの水を補給しておきましょう。私たちは主に尾瀬沼で沸かす予定のコーヒー用に500mmのペットボトル1本分を満たしました。

ここから尾瀬沼までは1時間ほどの距離です。

 

 

(13)ベンチのあるミニ広場

下山にこのコースを初めて使うとここで休憩したくなるでしょうが,(12)の岩清水があるベンチはこのベンチからすぐ下のところにあります。水分補給をする場合は,どうせなら岩清水で休憩した方が気分的にも美味しい水が飲めます。

前方に木の階段が見えていますが,ここから本格的な急登が始まります。ここからの急登は「十二曲り」と呼ばれるているそうです。登山道がジグザグについており,我慢して歩を進めているといつの間にか驚くほど高度をかせいだことが分かります。

 

(14)三平見晴

8時53分,到着。

ここが三平見晴でしょうね?

ここで急登は終わりです。このコースで初めて樹幹が開け展望が得られる場所です。

 

 

(15)沢沿いの道

ここから沢沿いの道が俯瞰できます。高度をかせいだことが実感できます。

 

(16)2つ目の展望ポイント

見晴らしの良い場所がここにもあります。

 

 

(17)ナナカマドの紅葉

 

 

(18)針葉樹林帯

三平見晴からしばらく歩くと広葉樹林帯からこのような針葉樹林帯が続きます。

この時期の針葉樹林というのは歩いてあまり楽しいものではありませんが,辛抱して樹木間を縫うように進みます。

 

(19)三平峠

9時14分,到着。

標高1757m。道標には1762mと書いてあります。

10分ほど休憩してザックを担ぎます。峠から三平下まではコースタイムでは20分ほどの距離です。

 

(20)垣間見る尾瀬沼

落ち葉の溜まった木道を慎重に歩いていると突然前方に尾瀬沼の一部が見えてきます。