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『秋の尾瀬』 遠征レポート 2007年10月15日〜18日 No.1/12

コース:大清水〜三平峠〜尾瀬沼〜白砂峠〜尾瀬ヶ原〜山ノ鼻〜鳩待峠

今年3回目の尾瀬です。秋の尾瀬は今年の初めに立てた計画に入っていました。しかし予定していたのは“晩秋”の尾瀬です。初めて尾瀬に訪れた昨年は,紅葉目的で10月の第1週に入山しました。今年は,紅葉のシーズンが終わり静かな尾瀬になった頃にゆっくり歩こうと思っていたのです。山小屋に予約を入れた時も,「もうそのころは紅葉は終わっていますよ」と念を押されました。

ところが,みなさんご存知の通りで,今年の尾瀬は紅葉が大幅に遅れました。出発日が近付いた頃には「尾瀬は紅葉がちょうど良い頃ではないですか」と言われるようになりました。普通なら紅葉が楽しめるのですから喜ぶところですが,20年以上も石鎚山に通った経験から,「紅葉の時期が大幅に遅れた年は期待できない」ということを知っています。

したがって,我々は紅葉が予想に反して綺麗だったら“もうけもの”くらいの気持ちで出かけることにしました。

今回の遠征には7月の遠征に同行したエリちゃんも当初から参加予定でしたが,夏から体調を崩し山歩きができるほどにはまだ回復していません。楽しみにしていたので可哀相ですが,我々2人だけで出発します。

選択したコースは,私たちの「尾瀬デビュー」の時のコースと同じですが,今回は逆に歩きます。大清水から尾瀬沼に入って,尾瀬ヶ原,そして鳩待峠に抜けます。


今回で4回目の尾瀬ですが,遠征の度に出発時間を含めた「行き方」に工夫をしています。どういう行き方をすれば遠征後に疲れが残り難いかに重点を置いていろいろと試しています。

今回は今までの「夜中出発」をやめて,早朝の出発に変更しました。これにより,数時間の睡眠をとってからハンドルを握ることができます。その代わりに,その日は移動だけで終わってしまいます。

12〜13時間の高速の旅の後,温泉付きの仮眠施設に直行します。


撮 影 機 材

フィルムカメラを主機材としました。今回は峠越えが2箇所あるのと超広角と望遠レンズが欲しかったので,中判カメラは諦め35oカメラを選択しました。その代わりにレンズは18mm〜200mmまでカバーできるレンズ構成にしました。フィルムはISO-50とISO-100の2種類のポジフィルムを用意しました。

サイトのコンテンツ用には,愛用のデジタル一眼レフカメラ(PENTAX K10D)を使いました。途中のスナップや記録写真,そしてここに掲載のレポート写真は全てこのデジカメで撮影しました。レンズは純正の≪DA 16-45mmF4ED AL≫という広角系標準ズームレンズです。


(1)吹割温泉センター 龍宮の湯

朝の7時に出発し高速道路最後のSAで夕食をとって,この施設に到着したのが午後の8時過ぎでした。

まずは温泉に入ります。お湯が溢れる御影石の内風呂と庭園風の露天岩風呂があります。この露天風呂で地元のおじさんから片品のことをいろいろと教えてもらいました。

風呂の後は生ビールです。明日の歩きに備えて1杯だけにしておきます。

朝起きると青空が広がっていました。前日の予報では,もしかしたら雨の中を歩くことになるのかなと心配していたのですが,天気予報がよい方に外れてくれました。

◎施設の情報

電話:0278-56-4151

「吹割の滝」近くに位置する宿泊も可能な施設です。特に,私たちのように遠征してくる者には『仮眠泊』が可能というのが嬉しいです。その分予算が抑えられます。

仮眠室は個室で予約が必要です。一人3,000円です。この料金の中には温泉の入浴料も含まれています。仮眠室は“雑魚寝”ではなく,TVもある畳の個室ですから女性も安心です。和風パジャマも付いています。

午後5時から翌朝10時まで利用できます。仮眠施設として静かな人気スポットとなっているようなので,尾瀬のハイシーズ中は早めに予約をした方が確実かも知れません。第2・第4木曜日は定休日なので注意が必要です。

温泉に入るには遅くても午後9時までには到着する必要があります。

プチ情報:ホームページ上の割引券を印刷して持って行くと100円の割引が受けられます。

  
第1日目:10月15日 月曜日

(2)大清水

標高1190m

仮眠室が快適で5時に起床予定が寝過ごしてしまいました。気が付いたら5時40分でした。(^^ゞ

しかし,今日は尾瀬沼泊なので特に急ぐ理由はありません。寝坊したのが今日でよかったです。尾瀬内で寝坊したら撮影の機会を失いますから。

帰りは鳩待峠に抜けるので,ここの駐車場に車を置くと時間のロスが生じます。そのために車は戸倉に置いてタクシーを利用しました。3,000円ほどでした。

ここには休憩所の他に大清水小屋と物見小屋という2軒の宿泊施設があり食事だけもできます。ハイシーズンは始発のバスに合わせて営業するそうです。あるガイドブックには「午前4時に開店」とあります。しかし実際はこの時期の平日の営業は1軒は7時,もう1軒は8時からでした。りっぱな休憩所も開いていませんでした。早朝から行動予定だと間に合わないでしょうね。いずれにしても,食事をしたい場合はガイドブックなどの情報を鵜呑みにしないで電話で事前に問合せをした方がよいでしょう。

私たちは用心してコンビニのおにぎりで朝食を済ませていました。(^^)v

さて,身支度を済ませて8時に出発です。尾瀬沼畔の三平下まででも約6.5kmあります。さらにそこから東岸まで約1.5kmが今日のコースです。

何の面白みもない単調な砂利道が一ノ瀬休憩所まで続きます。それでもよくよく調べてみると,季節にはニリンソウ・ベニバナイチヤクソウ・タケシマラン・ゴゼンタチバナ・マイヅルソウなどが咲くようです。

 

(3)一ノ瀬休憩所

標高1418m

8時50分,到着。

面白みのない林道だったので黙々と歩いたらコースタイムより10分早く着きました。

ここは食事もでき,売店もあります。高いですが,丸かじり用のトマトやキュウリ,そしてラムネも水で冷やして売っていました。

休憩所の向こうにはトイレがあります。私たちはベンチで休憩です。水場にもなっていますので,水の補給もできますが,30分も歩くと「岩清水」という水場がありますので,ザックを重くする必要もないでしょう。その場で喉を潤すだけにします。

ここまでの林道歩きは楽しくありませんし,砂利道は歩きやすいものではありません。できるだけ砂利のないところを歩きます。花の時期でもないので,あまりの単調さに飽き飽きします。

どうせなら,マイカーはともかくも公共の乗り物はここまで通らせても良いのではないでしょうか。スーパー林道になるはずだった道が環境保護で中止になったと聞きますが,公共の乗り物までも規制する意味が分かりません。


(4)今朝の天気

気持ちの良い青空です。問題はこの天気がいつまで持つのかということです。

 

(5)入山口

9時00分。

一ノ瀬休憩所からすぐに片品川にかかるコンクリートの橋を渡って左に折れると登山道の入り口があります。

「これが本当の山道だ!」と嬉しくなります。

「熊出没注意」という立て札がなんとなく緊張感をもたらします。

 

(6)冬路沢(ふゆみちさわ)

樹林帯に入ると「片品川」から名前が変わって『冬路沢』となるようです。

やはり,砂利道の林道とは趣が違います。気持ちよくブナ林の中を進み高度を稼ぎます。

 

(7)小さな滝

沢沿いの道をしばらく歩くと対岸に小さな滝が見えてきます。

去年もこの滝を写した記憶があります。

 

(8)冬路沢にかかる橋

ここからは沢の右岸を登ります。階段状の木道が要所要所で現れますが,これは急な登りが続くことを意味します。

 

(9)休憩ベンチ

最初のベンチです。

大清水で我々が支度をしている間に先行した10人ほどの登山者はこの2人を除いて一ノ瀬休憩所に着くまでに抜いてしまいました。

この2人は快調な歩きをするのでやっとこのベンチで追いつきました。別に競争するつもりはないのですが…。(^^ゞ

 

(10)休憩ベンチ

ここは2番目のベンチで,石畳を登ったところに“岩清水”という水場があります。

 

(11)岩清水

9時25分。

この清水は枯れることがないそうです。ここで尾瀬沼までの水を補給しておきましょう。尾瀬沼までは1時間ほどの距離です。

この水場のおかげで夏場でも必要以上に水を持ち歩く必要はないので助かりそうです。

飲んでみると実に美味しい水です。雰囲気的にそういう気がするだけかもしれませんが,そういう自己満足も山歩きの恩恵の1つでしょうか。コーヒー用に500mmのペットボトル1本分を満たしました。

 

(12)ベンチのあるミニ広場

下山にこのコースを初めて使うとここで休憩したくなるでしょうが,実は上の岩清水があるベンチはこのベンチからすぐ下のところにあります。

どうせなら岩清水で休憩しましょう。ただ休憩者が多いと岩清水前はスペースが十分ではありません。

前方に木の階段が見えています。ここからまた急登が始まります。ここからの急登は「十二曲り」と呼ばれるそうです。登山道がジグザグについておりぐんぐんと高度を稼ぎます。

 

(13)紅葉

出発時の快晴はどこへやら。「曇り時々晴れ」という状況になってきました。

さすがに日が射すと色付いた葉が綺麗ですが,本当に紅葉が綺麗な時は曇りの日でも感嘆するほど美しいものです。

この後,鳩待峠までの間,紅葉や黄葉を見て感嘆することはありませんでした。

 

(14)三平見晴?

ここで急登は終わりです。

このコースで初めて樹幹が開け展望が得られる場所です。

ここが三平見晴でしょうか?

 

(15)展望

上の場所からの展望です。

比較的綺麗に紅葉している木が1本あり,目立っています。

ベンチで抜いたご夫婦も追いついてきました。展望がよく遠くだけにカメラを向けているのでこの木を教えてあげました。すると,ご夫婦で交互に撮影していました。

 

(16)三平見晴?

中央のピークが白尾山?

ここも展望が得られる場所ですが,上の地点からすぐのところです。5分もかかりません。

どちらが「三平見晴」なのでしょうか。それとも両方を含めて三平見晴なのでしょうか。

 

 

 

(17)オオカメノキの実

一部は黒く熟し始めています。

実の観察は秋の山歩きの楽しみの1つです。

 

 

(18)針葉樹林帯

広葉樹林帯から急に針葉樹林帯に入ったという印象があります。

木洩れ日が嬉しいですが,すぐに曇ってしまいました。

季節にはゴゼンタチバナが咲きそうだなと話しながら歩いていると家内がゴゼンタチバナの葉を見つけました。

 

(19)三平峠

標高1757m。道標には1762mと書いてあるのですが…。

10時5分,到着。ここで10分の休憩をします。

一ノ瀬休憩所からはコースタイムよりも20分早く着きました。一ノ瀬までのダラダラ林道歩きで身体が温まっていたのでエンジンが快調だったのでしょう。

ちょうど向こうから親子4人がやってきました。下の子は2歳だそうです。2歳で尾瀬デビューとは!こういう年齢の子供は無条件に可愛いものです。「よく歩いたね」と家内もしっかり褒めています。我が家の子供たちもそうでしたが,他人に褒められると歩くエネルギーが沸いてくるのです。

この親子と話をしている間に後続のご夫婦も追いついてきました。尾瀬沼を一周してまたこの峠を引き返すのだそうです。群馬に住んでいた頃は来たことがなく,他県に引っ越してからよく来るようになったということです。そういうものでしょうね。

樹木に囲まれて展望がなく薄暗い三平峠も2組の登山者と少し言葉を交わしただけで明るい雰囲気になったような気がしました。

この辺り,季節には私の大好きなサンカヨウが咲くそうです。そういう時期にも歩いてみたいものです。

ここからは曇り空の中を下るだけなので身体が冷えそうです。ゴアテックスの雨具の上を着て出発します。

 

(20)三平下への下り

峠から三平下まではコースタイムでは20分ほどの距離です。

苦手な下りの木道歩きが続きます。しかも,ところどころ落葉がありますし,濡れているところもあります。長時間の木道歩きにはまだ慣れませんので,滑らないように慎重に歩きます。